経営者の多くはお金や予算に限度があります。
限られた予算の中で新商品を開発したり、店舗の内装を新しくしたり
お客様に提供する価値を増やそうとします。
お客様に喜んで頂こうと思えば自社のお金や時間を<一時的に>削って
お客様に提供する価値を増やす事が必要ですね。
しかし、お金を投資する(お金を払う)タイミングを失敗すると
思っていた通りの投資効果を挙げる事ができません。
大切なのは、お金を払うタイミングです。
大切なのは、お金を払うタイミング
銀行マン時代からたくさんの経営者さんを見てきて
成功している経営者はお金を払うタイミングを逃しません。
普段は「細かい!ケチだ!」と言われている社長でも、
儲かっている会社の社長は、ここぞ!という所でお金を惜しみません。
これは【儲かっているから ⇒ お金を惜しまなくなった】
のではなく、経験則として
「良いタイミングでお金を払えば、後で何倍にもなって帰ってくる」
という事を知っているのです。
まさしく金は天下のまわりものではないでしょうか。
浪費遣いや、人が良すぎてダメになった経営者との違いは「タイミング」です。
そして、このタイミングを計る能力の有無というのは
どうやら「経営者の素質」で概ね決まる様だ、という事が最近解ってきました。
言いかえれば「出来ない人は、ずーっと出来ない」という少し悲しい結論です。
しかし、私の10年以上の経験からも深く同意できる結論です。
お金を払うタイミングが計れない人が経営学を学んだり、
人マネをして上手くなったケースを私は見たことがありません。
この辺り「起業家・経営者のタイプ」のお話は私も時折アドバイスを受ける
名古屋のコンサルタント曲尾悟志さんが深く研究されております。
⇒詳しくはコチラ
性に合わない事を他人に任せる
私も仕事柄、中長期で投資時期を見定めてタイミングを計るのは得意ですが
日々、目先のトレードで儲けを出すデイトレーダーの様な仕事は大の苦手です。
(ですので一部資産運用を外注でトレーダーさんにお願いしております。)
お金を払うタイミングのセンスもそんなに悲観する事はなく、自分にそのセンスが無いと解れば
まわりでセンスを持った協力者に協力を仰げば良いのです。
手前味噌ですが私の所にも
「自分ではお金を使うタイミングが解らないので、日々お付き合いしてウチの会社を見て欲しい」
という要望をお受けする事があります。
それらの経営者さんは
「自分はお金を使うタイミングがいまいちピンと来ない」という事を知っており
すでに起業家・経営者としては相当デキる人です。
現実にそういう人は会社の業績もグングン伸ばしていきます。
お金を払うタイミング。それを計るセンスがあるかどうか?
タイミングよくお金を払えば、後で何倍にもなって帰ってくるのです。
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