先日、とある経営者さんと夕食をご一緒していました。
彼はお父様から事業を譲り受けて今は順調な2代目経営者です。
その2代目経営者さんの事業は順調にまわっており
事業で生み出される粗利で会社の毎月のコストをペイできています。
ですので彼の当面の目的は、と言うと
①事業の効率化 ②新規事業の創出
のふたつだそうです。
■ターンが買えているか??
この2代目経営者さんは「ターンが買えている状態」です。
下記の状態の事を僕は「ターンが買えている状態」と表現します。
会社であれば【毎月の固定費が稼げている】
個人事業であれば【毎月の生活費が稼げている】
「ターン」とはカードゲームや、すごろくゲームで
【自分の手番】【自分が攻撃をする権利】の事です。
「ターンが買えているか?」どうかで、
経営者・ビジネスオーナーのやるべき事が違ってきます。
■経費は削減するな!?
よく
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利益を出す為には経費を削減しなさい
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と言います。
会社の業績が悪化すると特に言われる言葉です。
これは半分ウソです。
結論から言うと、
ターンが買えている会社(先述の2代目経営者の場合など)の場合は
事業効率を考えた経費削減はひとつの手ですが
事業が落ち目(下落トレンド)に入った状態や
従業員のモチベーションが上がらない状態での経費削減は
思いっきり逆効果です!
給与の上がらないデフレ経済下で増税をするようなものです。(よけいに物を買わなくなる)
自分が製造業の工場で働いている現場の人間だとして・・・
毎日夜遅くまで働いているのに、会社の業績は上がらない、給料も上がらない
なのに、細かい経費削減の命令が出て、なおかつ工場の稼働率を30%上げろ!
と言われている状態です。
会社は人です。
そんな状態でどうやってモチベーションを上げろというのか。
どうやって効率的な生産方法を考え出せというのか?
こういう会社の場合、まずやるべきことは
会社を上昇トレンドに転換させる。
毎月安定して【ターンが買えている状態】にもっていく事が重要です。
それにかかるコスト(コストといっても様々ですがこの場合は粗利アップの為の戦略的コスト)
を惜しんではいけません。もちろん費用対効果の綿密な計算は必要ですが。
■ベンチャー、創業も同じ。まずはターンが買える状態にすること!!
同じ様に創業したての会社で損益分岐点を超えていない会社・お店にも同じ事が言えます。
毎月安定してターンが買える状態に持っていく為には<ジャブジャブお金を使う>必要があります。
ここをケチったり、少なく見積もったりする為に創業1年程度での廃業が多いのです。
税理士さんなどで何かと言えば「経費を削減しなさい」という方もおられますが
疑問に思ってよくよく話を聞いてみると、ご自身に創業のご経験が無く、そもそも
「ターンを買う状態を作る」という概念が無かったりします。
悪気は無いのでしょうが、うっかり話を鵜呑みにすると
<地獄への道は善意で舗装されている>という事にならないとも限りません。
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