原料高・アメリカ経済の悪化と世界経済への波及、そして日本国内の消費低迷...。これらを原因とした世界的な不況の中、日本経済の今後と、特に資金調達面で中小企業がどう対応すべきなのか考えてみましょう。
資金繰り・資金調達に関しては、まだ余裕のある会社さま、そうでない会社さまがいらっしゃると思いますが、正直、中小企業経営者様は「覚悟」が必要だと思います。
まず、大切なのはここ数年「おそらく資金が調達できない」という事に対する「覚悟」です。「年が明ければ何とか銀行がまた金を貸してくれるだろう」という甘い期待を捨てるべきです。
こんな事がありました。
スタードッグスに資金調達のご相談に来られたB社の社長。
決算書を拝見すると、既に借入額が年商と同じくらいまで膨れ上がり、しかも総資産の90%を超えています。正直、「資金調達は難しい」という事と、その理由を伝えました。
するとその社長はよほどショックだったらしく、肩を落としてその日は帰られました。
しかし、社長はその後、「銀行からお金は借りられないんだ」と覚悟した事で考え方がガラリと変わりました。
具体的に社長が考えた事は...
・お金を借りないと成り立たない今の事業は縮小しよう!
・お金を借りなくてもやれる新しい事業を考えよう!
・自分の経験とノウハウを売り込んで古くからの仲間から資金を調達しよう!
結果、社長様は古くからの仲間から幾ばくかの出資を得て新会社を設立。(代表者には息子さんが就任)今では前の会社よりも規模が大きくなっています。
スタードッグスでもB社の社長とあれこれアイデアをひねり出し、銀行からの融資は無理でしたが、リース会社から動産を割賦バックで資金調達をするという、少しマニアックな方法でお手伝いをさせてもらいました。(これもきっかけは社長のアイデアでした。)
このように、私の所に相談に来られる方の中で、本当に資金調達が出来ないと「覚悟」した経営者様は「現実を直視」する事で思考のパラダイムがシフトして思いもよらなかったアイデアで復活される方が多いのです。「覚悟する」と言ったのは、決して精神論の話ではありません。
☆本日の黄金の法則☆
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