先日
会計ソフト会社さん主催で
「銀行対策セミナー」
を開催させて頂いた。
ご参加頂いたのは
税理士の先生の皆様。
終了後、ご協力頂いた
アンケートを読んで感じた事がある。
中小企業をクライアントに持つみなさん、
やはり「銀行対策テクニック」
に興味がおありのようだ。
テクニックというからには
実践的で実務で使えるものでないと
ならない。
今回は2時間という時間の中で
詳しくは解説できなかった部分もある。
今後はさらに詳しくつっこんで
テクニック論をお伝えした方が満足
してもらえるのだろうと感じた。
ただ、
セミナー内でもお伝えさせて頂いたが
世の中のすべての事象は
○か×
白か黒
で決まるものではない。
むしろ、
△のものや、
グレーなもの
をどう判断するかが、
社会で価値のある部分。
学校で教えてもらった基本的知識をベースに
答えのない応用問題に挑戦するのが社会の場
であるとおもっている。
答えのない応用問題に判断を下せるかは
往々に「経験」と「カン」が左右する。
特に若い時期の「経験」の積み重ねが
年を増した時にいかに重要になるだろうか。
私も若輩だが、この経験の重要さは
歴史が証明している。
話を戻す。
「銀行対策テクニック」
を身につけようと思ったら
直接、銀行交渉の場に赴く事が大事だ。
何度も繰り返しているうちに
相手の表情と言葉で腹が読めるようになる。
相手の行動が予想できるようになる。
失敗することもあると思うし、
前面に出て、失敗すれば責任を追及される
かもしれない。
しかし
特に若い間は、失敗した時の対処の仕方や
相手に許しをこう事すら経験になるのだろう。
トラブルは大歓迎という姿勢が必要かもしれない。
そしてなにより
日本人はそういう「一生懸命やるヤツ」を
とことんまで、ひどく攻め立てたりはしない。
友人にも税理士が何人かいるが、皆真面目で仕事熱心だ。
だから私は税理士という肩書きには信頼と尊敬の念を抱いている。
特に若い税理士さんは
「経験」と「カン」を磨けるよう
色んな現場にどんどん首を突っ込んでいって、
トラブルに巻き込まれたり、失敗したりして
器の大きい「経営者のパートナー」になって欲しいと思っている。
おなじ中小企業経営者を応援する立場として、
そんな税理士さんが日本にどんどん増えたら嬉しいな、
と思うのである。
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